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人間関係の知恵

心がこもった目
心がこもった目
   プロゴルファーの森口祐子さんの話です。
   彼女がまだ結婚する以前のある日、彼と喫茶店に入りました。彼女は、コーヒーを注文すると、下を向いて手紙か何かを書き始めました。そして、ウエイターがコーヒーを運んできてテーブルに置くと、彼女はペンを走らせながら、「ありがとう」といいました。
   すると彼は、「君、今ありがとうといったね。とても気持ちがよかったよ。でも相手の目を見ていわなかったのが残念だ。相手の目を見て『ありがとう』をいえば、もっと心が通じると思うよ」といったそうです。
   森口さんは、その言葉を聞いて、自分が忘れかけていたことに気づき、同時に「この人と結婚しよう」と決心したそうです。
   目を見るということは、心を込めることにつながります。森口さんと話す彼の目も、彼女をまっすぐに見ていたことでしょう。

監修
福田 健