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人間関係の知恵
「禁煙」か「節煙」か
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「禁煙」か「節煙」か
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| ある会議でのことです。司会者が前に立ち、「今日の会議はあいにく狭い会議室になってしまいました。恐縮ですが“禁煙”とは申しません。“節煙”にご協力ください」といいました。 「“禁煙”といわれると僕も反発したくなるが“節煙”といってくれたので、ここは全面協力したくなりましたよ」といって１日に４０本は吸うという彼は、休憩時間になるのを待って、ロビーでおいしそうに一服していました。 司会者の心配りが、人の気持ちを大きく変えたのです。その分、会議もスムーズに進行したようです。 「禁煙」と「節煙」、わずか一字の違いでありながら、意味するところや相手に及ぼす影響は大きな違いがあります。何事も頭ごなしに決めつけては、かえって反発を招くものです。反発を招かずに、当初の目的を達成する話の持って行き方を「肯定的表現」といいます。 監修 福田 健 |
