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ユーモアの効かせ方

大きな「バカ」と小さな「バカ」
大きな「バカ」と小さな「バカ」
   漫画家の近藤日出造さんの奥さんの話です。
   ある日、彼が酔って帰宅すると、玄関に「バカ」と大きな紙に大書してありました。
   「何を!」と、足でその紙を蹴り、居間へ入ろうとすると、入り口に「でも、無事でよかった」と書いた紙。そして、それを横目に居間に入ると、「お腹すいたでしょ、お茶漬けでもどうぞ」と書いた紙が、お茶漬けの用意とともにテーブルの上にのっていました。お茶漬けを食べ、寝室にいくと、今度は枕の上にとどめの一枚が。「どうぞ、ごゆっくりおやすみなさい」そして、その後に小さく「バカ」の文字が。
   最初の「バカ」と最後の「バカ」とでは、同じ言葉でも「ずいぶん違うなあ」と感じた近藤さん。その後は、深酒を慎んだということです。
   このように、同じ言葉であっても、時と場合、口調、さらには相手によって、まったく反対のことを意味する場合があります。ですから、言葉の使い方には十分、意を用いたいものです。

監修
福田 健