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ユーモアの効かせ方
スターリンの遺言
スターリンの遺言
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故伊藤肇氏の『リーダーの帝王学』の中に、「スターリンの遺言」と題する逸話が残っています。もちろん、どこかで作られた話でしょうが、気の利いたオチまでついた、よくできた話です。実際のスターリンは、この話に出てくるような気の利いたことをするような人物ではなく、徹底した独裁者で、晩年は死の恐怖と他人への猜疑心とで深く苦しめられていたようです。さて、その話です。 スターリンが死の直前、フルシチョフを呼んで、耳元にささやきました。 「キミはわたしの後釜に座ることになるが、時がたつにつれ、誰もが白い目を向けはじめるだろう。そのときは、クレムリンの地下室に、わたしが残しておいた2通の封筒を一つずつ開いてみるがよい。必ず、役に立つはずだ」 スターリンの予言通り、フルシチョフは数年後に幹部の信頼を失いはじめ、次第に苦境に立たされるようになりました。早速、地下室に降りていき、スターリンの「第1の封筒」を開くと、こう書かれてれていました。「わたしを悪者にしなさい」 この日から、スターリン批判が始まったといいます。その結果、フルシチョフの人気は盛り返しましたが、間もなく再び人気が落ち、首相の地位が危うくなりました。そこで、もう一度地下室に行き、「第2の封筒」を開きました。すると、そこには次のように書かれていました。 「お前も、2通の封筒を用意せよ」と。 監修 福田 健 |
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