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ユーモアの効かせ方

3年峠
3年峠
   朝鮮の民話からです。
   はるか昔「3年峠」と呼ばれる峠があって、そこで転ぶと3年しか生きられないという言い伝えがありました。
   一人の男が、そこへさしかかりました。3年峠の言い伝えを思い出して、気をつけなければと思った瞬間、足をすべらせてステーン。男は青くなりました。
   家に辿りつくと、それ以来、男は寝込んでしまいました。近所の人がやってきて、「元気を出せ、単なる迷信にすぎない」と励ましても、ムダでした。
   そこへ、友人がひょっこり現れて、寝ている男の布団をさっとめくり、「寝ている場合じゃないだろう。一回転んで3年なら、二度転べば6年だ。行って、10回ぐらい転んでこい」これを聞いた男は、ガバッと跳ね起き、3年峠目指して走って行きました。
   この話では、友人の頭のいい忠告が功を奏したわけですが、私たちも、小さなことにこだわって、落ち込んだりすることがあります。しかし、そんな時は、ほんのちょっと考え方を変えるだけで、道が開けるものです。

監修
福田 健