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ユーモアの効かせ方

桜島にフタをしろ
桜島にフタをしろ
   鹿児島市は、いつも桜島の噴煙がまともに降ってきます。市民は、夏の暑い盛りでも窓を開けられません。道を歩いていても、ひどいときは傘が必要になることもあります。しかし、相手が桜島とあっては、どうにも仕方がありません。
   そんなわけで、わかっていてもイライラした市民からの苦情が、県庁や市役所に向けられることになります。
   ある晩、酔った市民が電話をかけてきて、たまたま知事が電話をとりました。酔った勢いで、男は「桜島の噴火口にフタをしろ」と、無理なことを言い出しました。知事は、それが無理であることを説明していましたが、間もなく口調を変えて、こういいました。
   「わかりました。では、フタをしましょう。その代わり、あなたがフタを作ってください」
   酔った男も、この一言で笑いだし、詫びをいって電話を切ったということです。

監修
福田 健