ビジネスわかったランド (営業・販売)

ユーモアの効かせ方

お膳立てはできても
お膳立てはできても
   年輩者の話し方を聞いていると、上下意識がなかなか抜けきれないのか、下の者に対して、「こうなれ式」の要求を押しつけやすい傾向があります。その点、若い人の会話には、力まずにそのまま受け入れるやりとりがあって、興味を惹くことがあります。ここに紹介するのは、新聞の投書からのもので、若い夫婦の会話です。
   「日曜日くらい、たまにはヤキソバでも作ってよ」と妻。
   「うん、でも材料がない」と夫。
   「ちゃんと用意してあります。キャベツにお肉に、それとおソバ。ハイ、このとおり」
   「しかし、肝心なものがない」
   「なに、肝心なものって?」
   「ヤル気がない」
   こう答えながらも、夫は、キッチンへと立ち上がっていきました。
   せっかくお膳立てしたのに、後輩がちっともヤル気を示してくれない、ということはよくあります。また、「馬を岸辺まで連れて行くことはできても、水を飲ませることはできない」という言葉もあります。いろいろと出来ない理由をあげても、本当の理由は「ヤル気がない」という場合は案外多いもの。部下指導に生かせる話だと思います。

監修
福田 健