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貿易事務

輸出取引の手順は
 輸出取引の手順は、次のようになる。

輸出取引に関わる事務手続きとは、外国に貨物を輸出して輸出代金を回収するまでに輸出者が手配すべき一連の手続きをいう。輸出取引は、一般に次の図表ような手順で行なわれる。

輸出取引を実現するためには、輸出に関わる法律や規則を調べたうえで、まず初めに輸出先を探す。輸出先の手がかりが得られたら、それらに対して積極的に営業活動を行なう必要がある。
そして、海外の輸入者からの問い合わせに応じて、資料やサンプルを送る。また、見積りの要求があれば、見積書を作成して送ることになる。さらに、正式な注文を受ける前には、輸出契約を取り交わしておく必要もある。
契約が成立したら、信用状の到着を待って貨物と書類を手配して出荷する。貨物を出荷したら、海外の輸出者に出荷案内を送ることが次の作業となる。
最後に、信用状に記載されている書類を揃えて荷為替手形を作成し、輸出代金を回収すれば、一連の輸出取引は完了である。
なお、ここで説明する輸出取引は、輸出代金決済の手段として「信用状」を使うことを前提に説明している。

著者
井上 洋(井上貿易事務所代表・貿易コンサルタント)