ビジネスわかったランド (営業・販売)

売掛金管理と代金回収

要注意手形の見分け方は
 危ない手形を手形面だけで判断することはむずかしいが、次に掲げるチェックポイントに該当する場合は、やはり要注意手形として取り扱うべきであろう。
危ない手形かどうか、手形の表面上だけからチェックすべき項目、そのポイントを図表にまとめると次のようになる。

これらのチェックの結果、受け取ってはならない、受け取るべきではない要注意手形との判定に至ったときは、どうすればよいのか。
基本的には、振出手形であれば改めて書き直してもらう、回り手形であれば差し換えてもらうように依頼することである。とくに、回り手形の場合が問題で、どうしても差換えが無理であれば、預り証(領収証ではない)を出してとりあえず受け取る。そして、自社へ持ち帰り、調査を行なうのである。最終的には、危険手形ということになれば、遅疑逡巡、先送りすることなく上司や経理担当者を伴って訪問し、取引継続をかけての強談判しか方法はないであろう。

著者
石崎 稔(ビジネス・コンサルタント)
2004年11月末現在の法令等に基づいています。