不正競争防止法は、市場における自由で適正な競争を維持するための法律で、営業担当者なら知っておきたいところです。

●不正競争防止法とは
不正競争防止法とは、市場を混乱させ、自由で適正な競争を壊すような不正競争行為を取り締まるためにできた法律です。
不正競争防止法で規定されている是正措置は、以下のとおりです。
・不正な侵害行為に対する差し止め請求
・不正に侵害した商品やサービスの廃棄や除去を求めること
・不正な侵害を受けたものに対する信用回復の措置を求めること
・侵害をした側のすべての利益を、侵害を受けた側の損害として賠償請求できる権利
不正競争防止法は、長年使って世間にもよく知られた商標にもかかわらず、商標法にもとづく登録がされていない商品を保護することもできます。

●不正競争とされる例
不正競争防止法では、以下の行為を不正競争として規定しています。

なお、平成18年の改正法により、営業秘密の侵害行為を行なった者についての罰則が10年以下の懲役または1,000万円以下の罰金に引き上げられました。

法律事務所オーセンス
２０１０年５月末現在の法令等に基づいています。