ビジネスわかったランド (営業・販売)

自己啓発と自己制御

自分を一回り大きく変えるには
 自分自身を変えるには、自分の長所・短所を紙に書いて、社内の友人に見てもらい、企業人としての自分を客観的に自己認知することが必要である。そして、性格を変えるのはむずかしくても行動は変えられるから、自分から進んで挨拶するようにしてみたり、同僚と積極的につきあうようにすると、回りの評価も変わってくる。

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トップ営業マンは意外に地味で営業マンらしくない人
どんな営業マンも1度は「自分は営業に向いていないのではないか」と考えることがある。しかし、どの業界でもトップ営業マンは、意外に地味で、話し上手というよりは聞き上手で営業マンらしくないといわれる人である。世間が一般的にいう「営業向きの人」というのはあまり当てにならない。

「いまの仕事は自分に向いていないのでは」と考える癖をつけるな
「営業に向いていない」と思い込んでいる人の本心を探ると、実は「営業は嫌いだからやりたくない」ということが多い。営業の仕事にかかわらず「いまの仕事に自分は向いていないのではないだろうか」と考える癖をつけてはならない。「自分は適していないからどんなに頑張っても駄目だ」と現実逃避の結論しか出なくなってしまう。そこからは「自分を変えていく」という積極的な行動は生まれてこない。

自分の長所・短所を紙に書いて、社内の友人に見てもらう
自分が周囲の人たちからどのように見られているかを正確に把握するのはむずかしい。周囲の人たちから聞くにしても、漠然としすぎていて聞きにくい。
これを聞きやすくするためには、まず自分の長所・短所を紙に書いてみるのである。それを社内の友人に見せて周囲の見方と合っている点、ずれている点を指摘してもらうとよい。

企業人としての自分を客観的に自己認知する
「社内の友人」に見てもらうのが肝心なのであって、社外の、普段あまり会わない友人の指摘では意味がない。官業マンとして、企業人としての自分を客観的に自己認知する必要があるのである。

性格はなかなか変えられないと覚悟する
自分を変えるといっても、性格を根本から変えるのは不可能に近い。何か大きな精神的なショックで結果的に変わってしまうことはあっても、変えようと思って変えられるものではない。したがって、「自分の性格すら変えられないのか」と悩むのは無意味である。

性格を変えるのはむずかしくても、行動は変えられる
性格を変えるのはむずかしくても、行動を変えるのは比較的簡単である。自分を変えようと思ったら、まず周囲に写る自分から変えていこう。

自分から積極的に挨拶するようにしてみる
朝の挨拶だけでも評価は変わる。人から挨拶されなくても、自分から積極的に挨拶するようにするだけで「あの人は最近変わったね」と言われるようになる。
同僚とは退社後付き合わなかった人が、週に1度でも自分から「きょうはどう?」と誘うだけでも、そこから着実に自分が変わっていく。

いちばんの早道は人生の目標を変えること
自分の毎日の行動にいちばん影響を与えているのは、自分自身の生きている目的や目標である。営業マンとしての目標を高く掲げれば、自然と毎日の営業活動も密度の濃いものになってくる。目標の達成に上司や同僚の援助が不可欠と気づけば、彼らに対する対処の仕方も変わってくる。
自分の目的や目標が明確になれば、行動に自信と確信がもてるようになる。そんな自分自身に気づけば、「自分を変える」ことは成功したといえる。

著者
窪田 通(タイムアップシステム研究会)