日帰り出張と宿泊を伴う出張の場合の日当差を見たのが、下図。

◆日帰り出張と宿泊出張の日当差

「同額」が65.2％だが、「宿泊日当のほうが高い」企業も33.1％ある。日帰り日当を高く設定しているのは3社のみである。

下表は、「宿泊を伴う出張の日当の支給額」である。

◆宿泊を伴う出張の日当の支給額（出張地域に関係なく一律支給の場合）

★ホテル等に宿泊した場合

		社長	取締役	部課長	係長 主任	一般社員
回答社数		151社	156社	166社	164社	169社
最高額		30,000円	10,000円	10,000円	7,000円	7,000円
最低額		900円	900円	900円	700円	600円
中位額		4,500円	4,000円	3,000円	2,500円	2,000円
平均額		5,090円	4,238円	3,117円	2,618円	2,482円
2012年調査平均額		5,051円	4,054円	3,160円	2,614円	2,400円
2009年調査平均額		5,048円	4,169円	3,153円	2,657円	2,459円
一般社員を100としたときの指数		205	171	126	105	100
2012年調査時の指数		210	169	132	109	100
2009年調査時の指数		205	170	128	108	100
支 給 額 の 分 布	1,000円未満	1社	1社	1社	2社	2社
	1,000～2,000円未満	5社	6社	13社	23社	33社
	2,000～3,000円未満	20社	22社	57社	76社	79社
	3,000～4,000円未満	22社	42社	53社	46社	38社
	4,000～5,000円未満	28社	30社	23社	8社	7社
	5,000～7,000円未満	49社	37社	16社	8社	9社
	7,000～10,000円未満	14社	12社	2社	1社	1社
	10,000円以上	12社	6社	1社	0社	0社

社長等に10,000円以上を支給するのは、出張先における得意先との会食などでポケットマネーの支出があることを考慮してのものだろう。
一般社員を100としたときの指数は、日帰り出張の日当とほぼ同じである。金額の相場は、どの役職ともそれぞれの平均額の周辺となる。
この日当と宿泊費の相場とを合わせ、宿泊を伴う出張の旅費の支給相場は、

・社長……17,000～25,000円
・取締役……15,000～17,000円
・部課長……12,000～14,000円
・係長・主任……10,500～12,500円
・一般社員……10,000～11,000円

となるだろう。