ビジネスわかったランド (お役立便覧)

各種手当 職務関連・生活関連の支給相場と実態

通勤手当
下図は、通勤手当の支給状況を見たもの。回答のあった244社のうち、「支給していない」企業は6社(2.5%)だった。
支給する企業は、上限なく支給する場合と、上限額を設けている場合に分かれた。

◆通勤手当の支給企業

回答社数:244社
下表は、その上限額である。最多回答額は50,000円。なお、2016年1月から通勤手当の非課税限度額がそれまでの月100,000円から150,000円に引き上げられている。

◆通勤手当の上限額(月額)

回答社数 104社
最高額 200,000円
最低額 9,000円
中位額 50,000円
最多回答額 (24社)
50,000円
平均額 60,529円
2012年調査平均額 47,407円
2009年調査平均額 52,418円
定期券は、1か月定期より6か月定期を購入するほうが割引率は高い。支給する定期券(相当する現金支給を含む)の原則の月数を聞いた結果が下図である。

◆定期券(現金を含む)の支給月数

回答社数:166社(複数回答)

マイカー等通勤者への支給状況

ここからは、マイカー等通勤に関する集計結果を見てみよう。
マイカー等通勤を認めていない企業は21.9%(下図)で、大半はマイカー等通勤を容認している。企業がもつ駐車スペースの問題はあるものの、立地によっては、マイカー等通勤のほうが利便性が高かったり、あるいは地方ではマイカー等以外の通勤手段がない場合もあるのだろう。

◆マイカー・バイク・自転車通勤を認めているか

回答社数:237社
下図の通勤手当の支給方法では、「自宅からの距離に応じて支給する」ケースが約半数の48.9%、「一定の算式により支給する」が27.0%である。

◆マイカー通勤者への通勤手当の支給

回答社数:174社
一方、バイクや自転車通勤者への通勤手当(下図)は、マイカー通勤手当の半額など、「マイカー通勤者に準じた基準で支給する」企業が多かった。

◆バイク・自転車通勤者への通勤手当の支給

回答社数:144社
下表は、「自宅からの距離に応じて支給する」場合の支給額である。
なお、マイカー通勤の非課税限度額を下表に表記したが、それぞれの距離で非課税限度額を回答してきた企業も多かった。

◆マイカー通勤者への通勤手当の支給額(月額)

  2km未満 2~10km未満 10~15km未満 15~25km未満
回答社数 21社 75社 75社 73社
最高額 7,000円 13,200円 19,800円 33,000円
最低額 400円 1,800円 3,800円 6,000円
中位額 1,800円 4,200円 7,100円 12,900円
平均額 3,495円 5,268円 8,537円 13,493円
2012年調査平均額 3,201円 5,396円 8,318円 12,822円
非課税限度額 全額課税 4,200円 7,100円 12,900円
  25~35km未満 35~45km未満 45~55km未満 一律定額支給
回答社数 70社 65社 60社 11社
最高額 46,200円 46,200円 50,000円 20,000円
最低額 9,000円 10,000円 10,000円 3,000円
中位額 18,000円 20,900円 24,500円 10,000円
平均額 18,103円 21,915円 24,663円 9,282円
2012年調査平均額 16,788円 19,952円 21,464円 15,343円
非課税限度額 18,700円 24,400円 28,000円
下表は、「一定の算式により支給する」企業の算式例である。

◆一定の算式によりマイカー通勤手当を支給する場合の算式例

  • ●(片道km×2)÷10km×ガソリン平均値
  • ●往復km×(150円÷10km)×278日÷12か月
  • ●650円×片道km
  • ●ガソリン単価(毎月1日基準)×片道km×22日
  • ●ガソリン単価×往復km÷リッター当たりの走行距離(排気量により4区分)
  • ●通勤日数×往復km×ガソリン単価×0.1(リッター当たり10km走行で計算)
  • ●500円×片道km
  • ●往復km×ガソリン単価(変動制)×当月の所定労働日数
  • ●片道km×出勤日数×2×ガソリン単価(3か月ごとに見直し)
  • ●800円×片道km 
  • ●(片道20kmを上限として)20円×片道km(日額)
  • ●当月ガソリン価格×23÷10×片道km+3,600円
  • ●1,050円×往復km
  • ●15円×片道km(日額)