入社時に誓約書を提出させることは非常に重要である。したがって、入社した従業員については、必ず誓約書を提出させるようにする。

従業員には、会社と労働契約を締結した時点で、誠実に勤務し、就業規則と諸規程を遵守し、また機密を保持する義務が課せられる。

誓約書は、これらの義務を従業員本人に明確に認識させ、社内秩序を乱す場合には就業規則に基づいて懲戒処分を行なうことや、損害賠償責任を負うことを明らかにするものである。つまり、誓約書が不法行為等の抑止力として働くことになる。

誓約書の内容は基本的に各会社で大きく異なるものではなく、次の事項を記載するのが一般的である。 以上の6つが一般的な記載事項だが、これらに加えて、自社の業務内容等に応じて、独自の事項を定めることもできる。たとえば次のとおりである。

【食品関連業務の場合】 ・安全衛生に細心の注意を払い、会社が定めた消毒等の食品衛生を保持するための手順を遵守すること ・具体的な手順は、「衛生管理マニュアル」に記載されているので、当該マニュアルに精通すること 【工事関連業務の場合】 ・労働安全に細心の注意を払い、安全衛生教育に積極的に参加し、会社が定めた現場での安全を保持するための規則を遵守すること ・特に、火気厳禁の現場においては、喫煙や火の始末について定められたルールを厳守すること ●誓約書のモデル