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金銭貸借・担保等に関する契約書

金銭消費貸借契約書(3)
inshi.gif金銭消費貸借契約書

貸主○○興産株式会社(以下「甲」という)、借主田中太郎(以下「乙」という)および連帯保証人××商事株式会社(以下「丙」という)は、次のとおり金銭消費貸借および連帯保証契約を締結した。

第1条
(消費貸借の成立) 甲は、乙に対し、金300万円也を貸し渡し、乙は、これを受領して借り受けた。
第2条
(利息) 乙は、甲に対し、元本に対し年6分の割合の利息を支払う。
第3条
(弁済期および弁済方法) 乙は、甲に対し、平成○年○月○日限り、前条の借入金元本および利息金を一括して甲の本店営業所に持参しまたは甲の銀行口座に送金して支払う。
第4条
(遅延損害金) 乙が前条の弁済を怠りまたは第5条の定めにより期限の利益を喪失したときは、乙は、甲に対し、その時点における元利金の合計額に対し、第3条の弁済期または期限の利益喪失時から支払期に至るまで、年2割の割合による遅延損害金を支払うものとする。
第5条
(期限の利益の喪失) 乙が次の各号の一に該当したときは、乙は当然に期限の利益を失う。
 
(1)他の債務につき保全処分、強制執行、競売または破産の申立がなされたとき
(2)公租公課の滞納処分を受けたとき
(3)手形・小切手が不渡りとなったとき
第6条
(連帯保証) 丙は、本件消費貸借契約に基づき、乙が甲に対し負担する一切の債務について乙と連帯してこれを保証し、甲に対しその弁済の責めを負う。
2 丙は、乙が丙の取締役であり、前項の連帯保証に関し、本契約書に添付された丙取締役会議事録の写しの記載のとおり、会社法第356条第1項第3号および第365条第1項に定める取締役会の承認があったことを確認する。
第7条
(公正証書の作成) 乙および丙は、本件金銭消費貸借契約を強制執行認諾文言付の公正証書とすることを承諾する。

右のとおり、金銭消費貸借契約が成立したので、これを証するため本契約書を3通作成し、各当事者署名押印の上、各1通を保有する。

平成○年○月○日

東京都○○区○○町○丁目○番○号
甲(貸主)○○興産株式会社
代表取締役 ○○○○
東京都○○区△△町△丁目△番△号
乙(借主)田中太郎
東京都○○区××町×丁目×番×号
丙(連帯保証人)××商事株式会社
代表取締役 ××××



著者
北河隆之(弁護士)