使える!ビジネス文書・文例集

ポイント解説

土地建物の売買に関する契約書

不動産売渡承諾書

収入
印紙(※)

不動産売渡承諾書

私は、私所有にかかる下記不動産を次の条件にて売却することを承諾しました。なお、売買代金の確定およびその他の条件については、契約締結時に定めるものとし、本書は、売買契約または売買予約を証するものではありません。

<条件>

売買代金は、坪当たり金○○万円以上として、実測面積にて算出した額とする。ただし、国土法による指導等があったときは、別途協議する。

 

<不動産>

所在  静岡県○○市○○町○丁目
地番  △番
地目  宅地
地積  ○○.△△平方メートル(登記簿上)



平成△年△月△日

愛知県○○市○○○丁目○番○号
乙 山 次 郎 殿

静岡県○○市○○○丁目○番○号
甲 野 太 郎 印

(※)文書内において、売主が土地の売却を承諾している事実を踏まえ、印紙の貼付が必要と判断しています。もっとも、「売買契約または売買予約を証するものではありません」という記載、売主が提示している「金○○万円以上」という条件を買主側が断る可能性があることからすると、契約の成立とはいえないとして、印紙の貼付は不要と考えることもできます。問い合わせた税務署は「貼っておいた方が無難」との見解でしたので、こうした文書を作成する際は、最寄りの税務署あるいは顧問弁護士等に確認をとることをお勧めします。



著者
水野賢一(弁護士)