使える!ビジネス文書・文例集

拒絶状

政治家の後援会加入依頼の拒絶
○○○○株式会社
社長 ○○○○様
株式会社○○○○
○○部長 ○○○○
拝復 秋涼の候、貴社ますますご隆昌のこととお慶び申し上げます。平素は、格別なるご愛顧を賜りまして、誠にありがたく厚く御礼申し上げます。
このたびは、丁重なるご書簡をいただき、相変わりませぬご高配に、深く感謝申し上げる次第です。
今回、後援会加入のお誘いをいただいた衆議院議員○○○○先生は、永らく地元経済界発展のためにご尽力され、様々な振興プランを成功に導かれましたこと、よく存じ上げております。弊社もまた、その恩恵に浴していることは言うまでもありません。
そのような高名な○○先生の後援会に、私のような者まで入会のお誘いをいただき、ただただ恐縮しております。
しかしながら、せっかくのご厚意に背くようで誠に申し訳ないのですが、実は弊社専務の○○が衆議院議員○○○○氏の後援会に名を連ねておりまして、先だって私が部長に昇格しました際に誘われ同氏後援会に入会したところでございます。
私自身は、名ばかりの会員といってもいいようなものではありますが、入ったばかりで退会するのも失礼に当たり、○○先生後援会入会につきましてはご遠慮させていただきたく、お願い申し上げる次第です。
永年、一方ならぬご厚情を賜りながら、貴意に添うことがかなわず、誠に心苦しいのですが、事情ご斟酌のうえ、平にご容赦くださいますようお願い申し上げます。
なお、貴社とのお取引につきましては、これまで同様ご愛顧ご支援を賜わりますようお願い申し上げます。
末筆ながら、貴社のますますのご繁栄をお祈り申し上げます。

著者:石崎 稔(ビジネスコンサルタント)