使える!ビジネス文書・文例集

会社と社員とのトラブル

懲戒解雇の通知を受けた従業員が解雇の無効を主張する場合
        通知書


 貴社からの、平成○年△月△日付の解雇通
知を受領致しました。確かに、そこに指摘さ
れた事情は真実ですが、その程度の背信性で
あれば、他のより緩やかな処分はともかく、
懲戒解雇処分はあまりに厳しいものであり、
正当な処分ではないと考えます。
 従って、貴社のなした上解雇は、客観的に
合理的な理由を欠いており、社会通念上相当
と認められず、解雇権の濫用に該当すること
が明らかです。
 よって、貴社の上処分は無効であり、当方
は未だに貴社の従業員としての地位を保有す
るものといえます。
 つきましては、当方に対して、平成○年△
月△日以降本書面が貴社に到達した日までの
給与をお支払い頂くことを請求致します。


 平成○年×月×日
     東京都○区○町○丁目○番○号
             □□□□ 印
東京都□区□町□丁目□番□号
○○株式会社
代表取締役 ○○○○殿


著者
北河 隆之(弁護士)