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債権・債務をめぐるトラブル

仮登記担保権者がその実行を債務者に対して通知する場合
通知書
 
 貴社は、当社の貴社に対する後記債権を担保するため、貴社所有の後記土地について、平成○年○月○日付で代物弁済予約を締結致しました。
 しかし、貴社は、右債権の弁済期が過ぎたにもかかわらず、未だに履行を遅滞しておられます。
 従って、当社は右代物弁済予約契約に基づいて、後記土地の所有権を取得するため、その予約完結の意思表示を致したく、仮登記担保法二条により、後記清算金見積額を提示し、仮登記担保権を実行することを通知致します。
 

 
一 債務の表示
  平成○年○月○日締結金銭消費貸借契約
 に基づく貸金返還債務
  元本    金○○○万円
  利息    年○○分
  遅延損害金 年○○分
  弁済期   平成○年□月□日


二 土地の表示  所在 東京都○区○町○丁目
  地番 ○○番○
  地目 宅地
  地積 ○○・○○平方メートル


三 清算
 1 本通知送達後二か月経過時の右土地の
  見積額 金○○○万円
 2 右時点の充当債権額および費用 合計
  金○○○万円
   (内訳)元本 金○○○万円 、利息
  金○○万円、遅延損害金 金○○万円、
  内容証明郵便代 金○○円、不動産鑑定
  士費用 ○○万円
 3 清算金 金○○○万円
 
 平成○年○月○日

東京都□区□町□丁目□番□号
□□商事株式会社
代表取締役 □□□□ 印

東京都△区△町△丁目△番△号
△△株式会社
代表取締役 △△△△殿

著者
北河 隆之(弁護士)