使える!ビジネス文書・文例集

債権・債務をめぐるトラブル

抵当権者が抵当権を実行する旨を債務者に知らせる場合
通知書
 当社は、貴社との間の平成○年○月○日付金銭消費貸借並びに抵当権設定契約に基づき、後記土地について、同日東京法務局受付第○○○号、順位第一番、債権額二〇〇〇万円とする抵当権設定登記をし、金二〇〇〇万円を利息年一〇%(ただし年三六五日の日割計算)、弁済期を平成□年□月□日、債務不履行のときには年一四%(ただし年三六五日の日割計算)の割合の遅延損害金を支払う旨の約定により、貸し渡しました。
 ところが今般、貴社から平成○年○月○日付で後記土地を譲り受けた○○株式会社(本店 東京都○区○町○丁目○番○号)より当社に対し、代価金一五〇〇万円を提供することにより抵当権消滅請求をする旨の通知書の送付を受けました。
 当社と致しましては、右提供金額では承諾することはできません。よって、抵当権を実行致しますことを、民法三八五条により通知致します。
   
土地の表示
所在 東京都○区○町○丁目
地番 ○○○番○
地目 宅地
地積 ○○○・○○平方メートル
 平成○年○月○日

東京都□区□町□丁目□番□号
□□商事株式会社
代表取締役 □□□□ 印

東京都△区△町△丁目△番△号
△△株式会社
代表取締役 △△△△殿

著者
北河 隆之(弁護士)