使える!ビジネス文書・文例集
会社と社員とのトラブル
被害者が加害者と会社に対し、セクハラによる慰謝料を請求する場合
通知書
私は、平成○年○月○日、貴社に入社し、総務部経理課に配属されました。 貴社への入社後半年ぐらい経った頃、当時の経理課長である△△△△氏が私に対し、個人的に付き合うように求めてきました。当方にはそのような意思はないため断ったところ、△△△△氏は、経理課長という立場を悪用し、私にだけ仕事の名目で残業させ、身体に触るなどの性的ないやがらせを数回行ないました。 もちろん私は△△△△氏および同氏の直接の上司である○○○○経理部長にこのことを抗議しましたが、誠実な対応はありませんでした。 その後も△△△△氏の性的な言動が続いたため、私はいたたまれなくなり、平成□年□月□日をもって貴社を退職致しました。私が貴社を退職せざるを得なくなったのは、△△△△氏の私に対する性的いやがらせと、これを知っていながら黙認した貴社の責任といえます。 従いまして、私は貴社ならびに△△△△氏に対し、私の被った損害に対し、下記の慰謝料を請求致します。 なお、本書面到達後一〇日以内に上請求金額が支払われない場合は、法的手続きをとる所存であることを申し添えます。記
慰謝料 金○○○万円
平成□年□月□日東京都○区○町○丁目○番○号
○○○○ 印
□□株式会社
代表取締役 □□□□殿
東京都△区△町△丁目△番△号
△△△△殿
著者
北河 隆之(弁護士)
北河 隆之(弁護士)