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広報・PR

新規顧客向け・媒体活用型[FAXDM]
DMより安価で、中小企業に人気がある

費用対効果が高く、再注目

FAXDMとは、その名のとおり、FAXで送るダイレクトメール(DM)のことです。
FAX-DM、ファックスDM、FAX同報、FAX一斉、FAX一斉同報、FAXダイレクトメール、FAX広告ともいわれています。
このFAXDMは、もともと「FAX一斉同報サービス」という「同一文書を複数に宛先に一斉に送る」システムを利用することによりスタートしました。

新規顧客獲得型の媒体として、DMと同じく、法人向けに利用できます。
個人向けとしては、既存顧客にあらかじめパーミッション(許可)をとったうえで、情報提供を中心とした位置付けで送信するのであれば可能でしょう。

通常のDMと比べて1通の料金が安く、費用対効果が高いFAXDMは、中小企業に人気の方法です。
法人向けの広告、セールスとしてのFAXDMは、インターネットが普及するにつれ、一時期に比べて少なくなりました。
しかし最近は、インターネットの氾濫により、インターネット広告の反応率が下がっています。
逆に、準アナログ式の広告であるFAXDMの費用対効果が上昇してきて、再注目されています。

質の高い名簿(顧客リスト)をもとに、まずはターゲットである会社のキーマンに訴求する内容をつくり、他のFAXDMに埋もれないようなタイミング・時間帯を考慮してFAX送信する必要があります。
このとき、注意すべき点は、なるべく少ない枚数(基本的には1枚)で、最初に「突然のFAXをお許しください」などの丁寧な挨拶と、「今後このような情報が不要な方はお知らせください」というような記載を入れておくことです。

東京都内にあるオフィスのレイアウト、内装工事、引越関連のサービスを手がけるオフィス内装工事会社では、外資系企業、デザイン関連の会社など、ターゲットとなる業種を絞ってFAXDMを送っています。
FAXDMには、オフィスのレイアウト変更の必要性、オフィス移転時のコスト削減方法などが情報として盛り込まれています。
基本的には1枚にまとめ、FAXの下に資料請求や問い合わせの返信がしやすいように、そのための欄をしっかりと設けています。

反応を計り続けることによって、どの業種、どの表現方法がよいかを見極めることができ、最終的には、費用対効果のよい組み合わせを見いだしています。

<オフィス内装工事会社のFAXDM>


著者
岩本俊幸(株式会社イズ・アソシエイツ 代表取締役)