ビジネスわかったランド (総務・庶務)

広報・PR

プレスリリースのレイアウトの基本
テンプレート部分以外は独創的なものにする
 
■独創的レイアウトで「もう1つの商品」に!
プレスリリースは、情報という「もう1つの商品」であることを肝に銘じてください。自分のアートとして、キャンバスに自由に表現し、独創的なレイアウトを考えるのです。それは記者、そして社会へのラブレターでもあります。「タイトル」以下は、自由自在、独自独創で、
私が   あなたに
伝え(わかってもらい)たい真意を わかり(納得し)やすい真意で
伝え(わかってもらい)たい順序を わかり(納得し)やすい順序で
伝え(わかってもらい)たい表現を わかり(納得し)やすい表現で
作成します。

自己紹介で、「自分という商品」を相手に伝える内容は、その時々で変えるはずです。たとえば、「新商品の発売開始」と「新技術開発成功」のプレスリリースが、同じフォームではあり得ません。1枚に限定する必要はありません。1枚にするために、必要な内容を削ることは本末転倒です。伝えたい重要項目は網羅し、読んでもらいたい順、わかりやすい順に進めるのです。つまり、心すべき大切なことは、
  • ・間違いやすい数字や表現、理解してもらいたい数字や表現を網羅する
  • ・その語尾を正確に記述して強調する
の2点です。

「自分の作品」として描くべきことは網羅して、“独創的に”レイアウトすべきです。こんな話の順番にすればいいでしょう。
  1. 実は、こんな話があります。一言でいえば「○○」です。
    ※○○=短く最もインパクトある「タイトル」!
  2. かいつまんでいえば(要約すれば)「○○」です。
    ※○○=リード部分
  3. 簡潔に真意をまとめると、「経緯は○○、USP(特長)・UDP(差別点)は○○、今後の見通しは○○」です。
    ※○○=本文

■プレスリリースの基本形
プレスリリースは、(1)テンプレート部分、(2)日付、(3)宛先、(4)発信者、(5)タイトル、(6)リード部分、(7)本文、(8)問合せ先、(9)会社概要の9つの部分からなっています。このうち、(1)テンプレート部分にはロゴを入れ、一目でどの会社かわかるように独自の型が望ましいです。それ以外の部分は前述のように、独創的なレイアウトでアート作品のようにつくることが大切です。そのためには、「イラスト」「グラフ」「差別点・比較表」など、ビジュアルで表現。「読んでわかるより見てわかる」ように……。
  1. テンプレート:「プレスリリース」と記載。ロゴ、カンパニーカラーで定型化
  2. 日付:西暦が普通。元号を( )で記すと親切。官公庁は逆
  3. 宛先:「個人」か「メディア全般」か「記者クラブ」か?
  4. 発信者:社(団体)名(所在地、代表者名を記載しても可)
  5. タイトル:キーワード=心を打つことばで興味を惹く。「サブタイトル」を効果的に
  6. リード部分:結論を簡潔に。発表の真意と骨子=最も訴えたい内容を
  7. 本文:伝えたいことから、ピラミッド型で!
    「段落」にわけて、背景、経緯、特徴や差別点などを「小見出し」でつけて「箇条書き」に。「6W5H」で記述。特に、「将来の方針」「今後の見通し」に発信者の意志を明示
  8. 問合せ先:アクセス先を網羅。住所、電話(携帯電話)、FAX、メール、担当者名等
  9. 会社概要:代表者名、所在地、設立年、資本金(売上高)、従業員数、主要業務内容等(ただし、全部記載する必要はない)

<プレスリリースの基本パターン>


<プレスリリースの具体例>