申請から登記完了までの流れは？
 
実際に作成した申請書をどのように提出したらよいのか、また、提出された申請書は、その後どのように取り扱われるのかについて説明します。
登記の申請方法は書面によるほか、オンラインで行なうことができます。一般の人は書面による申請を行なうことになると思われるので、本書では書面申請手続きを中心に説明しています。
登記所に提出された申請書は、登記所内部では決められた手続きに従って順次、登記が行なわれていきます。

まず、受付係が、提出された申請書の申請人の氏名、受付年月日、受付番号等を受付帳に記録します。そして、申請書にも受付年月日、受付番号を記録し、申請書に貼られている収入印紙に消印を押し、領収証書には使用済みの記載をし、調査係に書類をまわします。調査係では申請書の内容が審査され、不備があれば、補正、却下を命じ、不備がなければ記入係へまわします。
記入係は、申請書の内容を実際の登記簿に記録します。記録が終わった登記簿は登記官がその内容を確認し、校合処理します。この段階で登記の効力が発生します。その後、登記識別情報を作成します。

＜登記手続きの流れ＞



古山 隆（司法書士）