ビジネスわかったランド (総務・庶務)

担保、保証、債権回収

信用調査にはどんなものがあるか

あらかじめ取引先や相手方の信用状態を調査せよ
取引先の倒産などによって回収できない債権をつくらないようにするためには、「どの程度の額であれば安心して取引できるか」ということを調査したうえで取引することが大切です。そこで、取引をはじめるにあたっては、相手の会社の資産状況や経営状態を調べる信用調査が必要になります。この信用調査のことを与信調査と呼ぶこともあります。
信用調査には、特定の個人の信用情報(資産・借財・債権・債務といった情報)を調査する個人信用調査と、企業の信用状態を調査する企業信用調査があります。個人信用調査の場合には、相手の経済状態と人間としての信用性を調査します。一方、企業信用調査の場合には、企業の会社案内や決算書、商業登記事項証明書を取り寄せて、資本金(会社を経営していくための元手のこと)の額や役員構成、経営状況といった事柄を調査します。
信用調査は取引をはじめる時に一度だけ行なうものではなく、定期的に繰り返すことになります。このように、相手方の支払能力を定期的に審査して、債権を管理することを与信管理といいます。



著者
芥川 基
2012年6月末現在の法令等に基づいています。