ビジネスわかったランド (総務・庶務)
エチケット・マナー
車内や応接室内での席順は
上司や取引先と一緒に車に乗るとき、あるいは応接室でお客様に応対するようなときにも、それなりの席順がある。車なら運転手の後ろの席が上位の人の席、上司やお客様が運転しているときは助手席に上位者が座る、応接室では出入口から遠いところが上座、というのが基本である。
<< 車の座り方 >>
基本的に、車での上席は運転手の後ろの座席である。それは、万一、事故にあった時に、運転手は反射的に自分を守るようにハンドルを切るので、その席が比較的安全とされているからだ。
職業運転手の運転する車の場合
タクシーやハイヤー、それに運転手付きの社用車などに乗る場合は、基本どおり、運転者の後ろが最上席となる。次の図のように後ろに3人乗るときは、運転手の後ろが一番、反対側が二番、真ん中が三番となる。
運転者の横が末席となるが、そこに2人乗る場合は、運転手のすぐ横の真ん中の席が末席になる。
目下の者が運転する車の場合
目下の者(たとえば部下)が運転する車に、目上の人(たとえば上司)を乗せる場合にも、基本は同じで、最も上位の人に運転手の後ろに乗ってもらうようにする。
運転者がお客様や上司の場合
お客様や上司が運転する車に乗る場合は、席順が基本とは異なってくる。この場合は、運転者の横の助手席が上席となる。それは、運転をしている上司やお客様を運転手扱いしないためである。
そして、運転者の後ろが次席、その反対側が三番目となる。後ろに3人乗るときは、やはり真ん中が末席となる。
乗り降りの際に気をつけること
車の乗り降りの際にも注意したい。
お客様を車に乗せる際には、必ず適切な乗車席まで案内して、ひと言挨拶してからドアを閉める。
また、自分が車から先に降りたときは、後から降りる人のためにドアを押さえておく。最後の人が降りたところでドアを閉める。
<< 応接室での座り方 >>
応接室は洋室の席順と同じ
応接室の席順は、洋室の席順に準じている。洋間では、出入口から遠いところでマントルピースがある側が上座とされている。
ただ、日本の洋室や会社の応接室には、マントルピースはほとんどない。その場合は、出入口からの遠さを基本に考えればよい。
部屋のつくりによっては、絵の飾ってある壁側、庭などの外の景色がよく見える席を上座としてもよい。
応接セットの配置は
応接セットは、席順を考えて配置する。図の(A)のような置き方が一般的だろう。
A.来客用のソファ
B.社員用の肘掛け椅子
C.テーブル(商談用)
D.サイドテーブル
Aは来客用のソファで、上座に置かれる。その中でも、出入口からいちばん遠い席が最上席となる。
Cのテーブルをはさんで下座側、つまり出入口に近い側に社員用の椅子が置かれる。下座側の上席は、やはり出入口から最も遠い席で、そこが上位者の席となる。
椅子の形にも席順がある
配置と同時に、椅子の形でも席順がわかる。基本的な順番は以下のとおりである。
1.ソファ
2.肘つき椅子
3.肘なし椅子
4.肘も背もたれもない椅子
ソファや椅子への座り方
ソファや椅子に座るときは、浅くかけて背筋を伸ばすようにしたい。ゆったり座れるからといって、背もたれにもたれかかったり、足を投げ出したりして座ってはいけない。
著者
土舘 祐子(株式会社マネジメントサービスセンターHRソリューションチーフディレクター)
2007年12月末現在の法令等に基づいています。
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基本的に、車での上席は運転手の後ろの座席である。それは、万一、事故にあった時に、運転手は反射的に自分を守るようにハンドルを切るので、その席が比較的安全とされているからだ。
職業運転手の運転する車の場合
タクシーやハイヤー、それに運転手付きの社用車などに乗る場合は、基本どおり、運転者の後ろが最上席となる。次の図のように後ろに3人乗るときは、運転手の後ろが一番、反対側が二番、真ん中が三番となる。
運転者の横が末席となるが、そこに2人乗る場合は、運転手のすぐ横の真ん中の席が末席になる。
目下の者が運転する車の場合
目下の者(たとえば部下)が運転する車に、目上の人(たとえば上司)を乗せる場合にも、基本は同じで、最も上位の人に運転手の後ろに乗ってもらうようにする。
運転者がお客様や上司の場合
お客様や上司が運転する車に乗る場合は、席順が基本とは異なってくる。この場合は、運転者の横の助手席が上席となる。それは、運転をしている上司やお客様を運転手扱いしないためである。
そして、運転者の後ろが次席、その反対側が三番目となる。後ろに3人乗るときは、やはり真ん中が末席となる。
乗り降りの際に気をつけること
車の乗り降りの際にも注意したい。
お客様を車に乗せる際には、必ず適切な乗車席まで案内して、ひと言挨拶してからドアを閉める。
また、自分が車から先に降りたときは、後から降りる人のためにドアを押さえておく。最後の人が降りたところでドアを閉める。
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応接室は洋室の席順と同じ
応接室の席順は、洋室の席順に準じている。洋間では、出入口から遠いところでマントルピースがある側が上座とされている。
ただ、日本の洋室や会社の応接室には、マントルピースはほとんどない。その場合は、出入口からの遠さを基本に考えればよい。
部屋のつくりによっては、絵の飾ってある壁側、庭などの外の景色がよく見える席を上座としてもよい。
応接セットの配置は
応接セットは、席順を考えて配置する。図の(A)のような置き方が一般的だろう。
A.来客用のソファ
B.社員用の肘掛け椅子
C.テーブル(商談用)
D.サイドテーブル
Aは来客用のソファで、上座に置かれる。その中でも、出入口からいちばん遠い席が最上席となる。
Cのテーブルをはさんで下座側、つまり出入口に近い側に社員用の椅子が置かれる。下座側の上席は、やはり出入口から最も遠い席で、そこが上位者の席となる。
椅子の形にも席順がある
配置と同時に、椅子の形でも席順がわかる。基本的な順番は以下のとおりである。
1.ソファ
2.肘つき椅子
3.肘なし椅子
4.肘も背もたれもない椅子
ソファや椅子への座り方
ソファや椅子に座るときは、浅くかけて背筋を伸ばすようにしたい。ゆったり座れるからといって、背もたれにもたれかかったり、足を投げ出したりして座ってはいけない。
著者
土舘 祐子(株式会社マネジメントサービスセンターHRソリューションチーフディレクター)
2007年12月末現在の法令等に基づいています。
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