ビジネスわかったランド (経理)
年次決算
損益計算書は3期比較で読まなきゃ意味がない
損益計算書は3期比較をしてみよう。
ストック計算書、フロー計算書
貸借対照表は、「決算日時点でどれだけの財産や借金を持っているか」を表していました。一方の損益計算書は、「決算日までの1年間でどれだけ儲かったか」を表しています。
個人に置きかえて考えてみると、貸借対照表は年末の預金通帳残高を表し、損益計算書は年末までの1年間の給与合計(年収)を表すものと言えます。
貸借対照表は、決算日という点(=時点)の数値を表しているので「ストック計算書」と言い、損益計算書は決算日までの1年間という線(=期間)の数値を表しているので、「フロー計算書」と言います。
個人に置きかえて考えてみると、貸借対照表は年末の預金通帳残高を表し、損益計算書は年末までの1年間の給与合計(年収)を表すものと言えます。
貸借対照表は、決算日という点(=時点)の数値を表しているので「ストック計算書」と言い、損益計算書は決算日までの1年間という線(=期間)の数値を表しているので、「フロー計算書」と言います。
貸借対照表と損益計算書の違い

損益計算書の「比較」の技術
損益計算書のような「フロー計算書」を使いこなすためには、「比較対象」が必要となります。
ただ単に1年間の金額の集計だけを見ても、黒字(=利益が出ている)か赤字(=損失が出ている)がわかるだけで、それがよかったのか、悪かったのか、どこに原因があったのか、など掘り下げて判断することはできません。何かと比較してみることで、これらが可能になるのです。損益計算書が比較対象として一般的に使われるのは、次の3つの理由によるものです。
ただ単に1年間の金額の集計だけを見ても、黒字(=利益が出ている)か赤字(=損失が出ている)がわかるだけで、それがよかったのか、悪かったのか、どこに原因があったのか、など掘り下げて判断することはできません。何かと比較してみることで、これらが可能になるのです。損益計算書が比較対象として一般的に使われるのは、次の3つの理由によるものです。
損益計算書3つの比較

損益計算書を「割る」技術
先の「比較」に加え、損益計算書を使いこなすもう1つのポイントは、「割って率を出す」ことにあります。金額を比較することで大きさ(=規模)は把握することができますが、経営効率を把握することはできません。
たとえば、下図のような数値のA社とB社があったとします。
金額だけで比較すると、売上も利益(=営業利益)もA社のほうがB社よりも大きいので、A社のほうが優れていると考えられます。
しかし、会社経営では「より少ない経費で、より大きな売上を上げる」という効率性を考えることも重要なポイントです。そこで、それぞれの経費や利益の金額を売上高で割った率(割合)を比較してみると、B社のほうが効率的な経営をしていることがわかります。
たとえば、下図のような数値のA社とB社があったとします。
金額だけで比較すると、売上も利益(=営業利益)もA社のほうがB社よりも大きいので、A社のほうが優れていると考えられます。
しかし、会社経営では「より少ない経費で、より大きな売上を上げる」という効率性を考えることも重要なポイントです。そこで、それぞれの経費や利益の金額を売上高で割った率(割合)を比較してみると、B社のほうが効率的な経営をしていることがわかります。
金額だけでなく割合も見よう

損益計算書数値のまとめ方
損益計算書については、下図のような様式にまとめます。この様式への記入方法を順に説明していきます。
この損益計算書情報のチェックポイントは次の3つです。
この損益計算書情報のチェックポイントは次の3つです。
- 売上高と経常利益の3期間の比較により、「売上は増加傾向か、減少傾向か?」「経常利益は増加傾向か、減少傾向か?」をチェックします。
- 売上総利益率の推移はどうなっているかをチェックします。
- 売上は増加しているのに経常利益は減少している(増収減益)場合や、売上は減少しているのに経常利益は増加している(減収増益)場合などがあった場合に、「なぜ?」という疑問を持ちながら、人件費(E)と主要な経費(F)の期間比較をしておもな原因を把握します。
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