ビジネスわかったランド (経理)

流動負債関連の仕訳

[短期借入金(手形借入)] 短期の借入をした

設例

  1. A銀行より、資金繰りのため1,000万円、金利年3%、半年後返済の条件で、手形借入をした。印紙代2,000円、借入期間の利息が控除されて、普通預金に振り込まれた。
  2. (1)の借入金を3か月経過した時点で、普通預金で全額を繰上返済した。 それに伴い、利息75,000円が普通預金に振り込まれた。

仕訳

  借方 貸方
1. 普通預金
支払利息
租税公課
9,848,000
150,000
2,000
短期借入金 10,000,000
2. 短期借入金
普通預金
10,000,000
75,000
普通預金
支払利息
10,000,000
75,000

計算

(1) 10,000,000円×3%× 6月 150,000円
12月
 
(2) 10,000,000円×3%× 6月 × 3月 75,000円
12月 6月

解説

金融機関、取引先等からの借入金で、決算日の翌日から1年以内に返済する予定のものを短期借入金で処理します。
手形借入の場合は、当初借入時に、借入期間に相当する金利を前払いします。したがって繰上返済した場合は、その期間に相当する金利は返金されます。その返金額は金利の戻りなので、支払利息で処理します。

著者:千田喜造(税理士)