ビジネスわかったランド (経理)

流動負債関連の仕訳

[買掛金] 注文の商品が納品された

設例

  1. 4月1日、甲商店に、FAXによりa商品を注文した。
  2. 4月2日、上記商品が納品された。代金220万円(消費税等込み)は甲商店との支払い条件どおり、毎月20日までの仕入を翌月の10日に支払うこととしている。
  3. 4月4日、上記商品を開封したところ、2個110,000円(消費税等込み)に瑕疵(傷)があり返品した。
  4. 5月10日、甲商店に対する買掛金2,052,000円を小切手で支払った。

仕訳

  借方 貸方
1. 仕訳なし
2. 仕入
仮払消費税等
2,000,000
200,000
買掛金 2,200,000
3. 買掛金 110,000 仕入値引・戻し
仮払消費税等
100,000
10,000
4. 買掛金 2,090,000 当座預金 2,090,000

解説

商品や原材料の仕入、外注費など本来の営業取引に基づいて発生した掛による仕入代金は、買掛金の勘定科目で処理します。建設業の場合、工事未払金勘定を買掛金に代えて使うこともあります。
  1. 原則的には、売上の場合と同様、仕入の場合においても、発注段階においては、商品やサービス等の「引渡し」を受けていないので、会計処理はありません。
  2. 商品等の引渡しがあった段階において、資産等が増加したので、買掛金という負債を認識します。
  3. 品違い、量目不足、色違い等仕入れた商品等に瑕疵があり、返品等をした場合には、買掛金を減少させます。

著者:千田喜造(税理士)