ビジネスわかったランド (経理)

流動負債関連の仕訳

[支払手形] 買掛金の支払いのために手形を振り出した

設例

  1. 2月10日甲商店に対する買掛金630万円を2か月後の約束手形を振り出して支払った。
  2. 2月15日、乙事務機器からカラーコピー機を購入し、代金880,000万円(消費税等込)のうち、半分を現金で、残りを約束手形(3か月後)で支払った。
  3. 4月10日甲商店に振り出した手形が本日普通預金から引き落とされた。
  4. 5月15日、乙事務機器に振り出した手形が当座預金から引き落とされた。

仕訳

  借方 貸方
1. 買掛金 6,300,000 支払手形 6,300,000
2. 備品
仮払消費税等
800,000
80,000
営業外支払手形
現金
440,000
440,000
3. 支払手形 6,300,000 普通預金 6,300,000
4. 営業外支払手形 440,000 当座預金 440,000

解説

通常の営業取引にかかるもので、次のような場合に、手形の振出しや引受けの際には、支払手形の勘定科目を使います。
ア)約束手形を振り出す
イ)為替手形を引き受ける
ウ)自己宛為替手形を振り出す
注意したいのは、機械装置、車両運搬具、備品等の取得の支払い手段として、手形を振り出す場合は、本来の営業取引ではないので、別に管理する必要があり、営業外支払手形とすることが多いようです。

著者:千田喜造(税理士)