ビジネスわかったランド (経理)

流動負債関連の仕訳

[未払金] 購入代金をまだ支払っていない

設例

  1. 新聞に求人広告を掲載したが、その広告料220,000円(消費税等込み)は未払いとなっており、来月の10日に支払う予定である。
  2. 社長室の応接セットを新調した。代金330,000円(消費税等込み)は未払いである。
  3. 建物の外壁の全塗装を行なった。費用は440万円(消費税等込み)であり、5回の分割払いとし、1回目の880,000円を小切手で支払った。原状回復のための全塗装であり、耐用年数延長、資産価値増大部分の支出と認められる部分の金額はない。

仕訳

  借方 貸方
1. 広告宣伝費
仮払消費税等
200,000
20,000
未払金 220,000
2. 備品
仮払消費税等
300,000
30,000
未払金 330,000
3. 修繕費
仮払消費税等
4,000,000
400,000
当座預金
未払金
880,000
3,520,000

解説

物を購入し、その引渡しを受けた(設例1、2)、あるいはサービスの提供を受けた(設例3)もので、その対価を支払っていないもののうち、商品、原材料等の買掛金で処理するもの以外を、未払金で処理します。実務上、販売費・一般管理費等の費用の未払分は未払費用とし、固定資産、有価証券等の資産取得に係る未払分を未払金として処理している会社もありますが、本来は厳密に区分して、処理すべきものといえます。
未払金は、決算日の翌日から1年以内に支払期日の到来するものは流動負債の部に表示しますが、1年を超えて到来するものは固定負債の部に長期未払金として表示します。

著者:千田喜造(税理士)