ビジネスわかったランド (経理)

固定資産関連の仕訳

[ゴルフ会員権、交際費等] ゴルフクラブへの入会金等を支払った

設例

当社は、甲カントリークラブに入会金250万円、同時に年会費39,600円、ロッカー代16,500円を合わせて、小切手で支払った。なお、同クラブの法人会員の発行数はわずかのため、個人会員として入会した。

仕訳

借方 貸方
ゴルフ会員権
交際費
仮払消費税等
2,500,000
51,000
5,100
当座預金 2,556,100

解説

法人がゴルフクラブに入会した場合の、入会金や年会費等の処理は次のようになっています。
ゴルフクラブ 法人会員として入会 入会金等 →資産計上
年会費・ロッカー代 →交際費等
無記名式法人会員制度がないため個人会員として入会 入会金等 →資産計上
年会費・ロッカー代 →交際費等
個人会員として入会 入会金等 →給与
年会費・ロッカー代
◎個人会員として入会した場合
通常、法人会員としての発行数は個人会員よりもはるかに少なく入手が困難なのが現状です。また、中小企業の場合は、専ら社長1人が、営業の一環としてゴルフで接待するという例がかなり多く、その場合、わざわざ個人会員の2.5~3倍も値段の高い法人会員で入会する必要がないのも事実です。このような実体から判断して、「無記名式法人会員制度がないため」という理由だけでなく、その他合理的な理由があれば法人が個人会員として入会した場合(ただし、専ら特定の役員が個人的趣味で利用している場合を除く)、同様の処理をすべきと考えます。

著者:千田喜造(税理士)