ビジネスわかったランド (経理)

固定資産関連の仕訳

[満期保有目的債券] 満期保有目的で社債を買った

設例

  1. 満期保有を目的として、C社の社債(額面5,000万円、利率2%、利払日6月、12月末日)を4,940万円で取得し、経過利息20,000円、支払手数料22,000円(税込み)とともに小切手で支払った。
  2. 社債の利払日となり、39,843円(源泉所得税7,657円、道府県税利子割2,500円控除後の金額)が普通預金に振り込まれた。

仕訳

  借方 貸方
1. 満期保有目的債券
有価証券利息
仮払消費税等
49,420,000
20,000
2,000
当座預金 49,442,000
2. 普通預金
仮払法人税等
仮払法人税等
39,843
7,657
2,500
有価証券利息 50,000

計算

50,000,000円×2%× 6月 50,000円
12月

解説

  1. 有価証券の取得価額には、付随費用も含めて処理します。
    また、国債・社債を利払日以外に取得する際は、前回の利払日からそ の取得の日までの経過利息を譲受者(新しい取得者)が譲渡者(旧の所有者)に支払います。これを「端数利息」といい、支払った際に、有価証券利息として処理します。
  2. 有価証券の利息には、国税15.315%、地方税5%が源泉徴収されます。

著者:千田喜造(税理士)