ビジネスわかったランド (経理)

固定資産関連の仕訳

[子会社株式] 子会社株式を買い増しした

設例

当社が60%の議決権を保有している子会社Aの株式を500万円で買い増しし(取得後の議決権は70%となった)、普通預金から支払った。

仕訳

借方 貸方
子会社株式 5,000,000 普通預金 5,000,000

解説

子会社とは、「ある会社が他の会社等の財務及び事業の方針の決定を支配している場合における当該他の会社等」とされ、「財務及び事業の方針の決定を支配」として、たとえば、次のような場合に、子会社株式として処理します。
  1. 議決権のうち、過半数が親会社に所有されている場合
  2. 議決権のうち、40%以上が親会社に所有されている場合で、次のアからオのいずれかに該当する場合 ア 子会社の総議決権に対する親会社の自己所有等議決権数(自己の議決権+出資、人事、資金、技術取引等で緊密な関係にあり同一の議決権を行使すると認められる会社の所有する議決権+同一の議決権を行使することに同意している者の所有する議決権)の割合が過半数を超えること イ 子会社の取締役会等の機関のメンバーの過半数が、親会社の現在または過去の役員、業務執行役員、使用人であること ウ 親会社が子会社の重要な財務及び事業の方針の決定を支配する契約があること エ 子会社の資金のうち過半数が親会社の融資であること オ そのほか親会社が子会社の財務及び事業の決定を支配していると推測される事実があること

子会社株式は、「固定資産の部」の「投資等」に表示します。

著者:千田喜造(税理士)