ビジネスわかったランド (経理)

固定資産関連の仕訳

[建物付属設備] 建物付属設備の引渡しを受け支払いをした

設例

倉庫の付属設備として、電気工事はB電気工事店に330万円で、給排水衛生工事はC配管工事店に330万円で、冷暖房設備はD設備工業に220万円で、消防・火災報知設備はE防災工業に220万円で依頼し、すべて引渡しを受け、普通預金から支払った(金額は税込み)。

仕訳

借方 貸方
建設付属設備
(電気設備)
(給排水衛生設備)
(冷暖房設備)
(消火設備)
仮払消費税等

3,000,000
3,000,000
2,000,000
2,000,000
1,000,000
普通預金 11,000,000

解説

建物には、それと一体になって機能を発揮するものとして、電気設備、給排水衛生設備、冷暖房設備、消防・災害報知設備、昇降機(エレベーター)設備等の建物付属設備があります。
減価償却の方法は、平成12年4月1日以降に取得した建物は「定額法」のみであるのに対して、建物付属設備に関しては、「定率法」または「定額法」による償却が認められています。

◎区分経理
建物付属設備の耐用年数は、建物と比して、15年前後と比較的短期間に設定されています。これは建物の使用中に、付属設備自体の改修・更新も想定できるということです。したがって、管理上は建物と建物付属設備を分けておき、付属設備の改修工事・更新等に際して適切な処理(新設・増加・除却等)ができるようにしておく必要があります。

●消費税処理のポイント
建物付属設備も「資産の譲渡」を受ける取引であり、課税仕入です。

著者:千田喜造(税理士)