ビジネスわかったランド (経理)

固定資産関連の仕訳

[構築物] 広告塔を建設し代金を支払った

設例

  1. 本社で使用している駐車場のアスファルト舗装工事をF工事に依頼し、220万円(税込み)を小切手で支払った。
  2. 工場内に緑化施設を製作し110万円(税込み)を当座預金から支払った。
  3. 屋上に広告塔を建設し330万円(税込み)を小切手で支払った。

仕訳

  借方 貸方
1. 構築物
仮払消費税等
2,000,000
200,000
当座預金 2,200,000
2. 構築物
仮払消費税等
1,000,000
100,000
当座預金 1,100,000
3. 構築物
仮払消費税等
3,000,000
300,000
当座預金 3,300,000

解説

構築物とは、土地に定着する建物以外の土木設備または工作物をいい、広告塔、緑化施設(工場緑化施設、その他の緑化施設および庭園)、舗装道路(コンクリート舗装、アスファルト舗装)等があります。

◎用途と構造別に区分
構築物も細分化されており、用途が
(1)鉄道業用等のもの
(2)発電用等のもの
(3)電気通信業用のもの
(4)放送用または無線通信用のもの
(5)広告用のもの
(6)競技用、運動用、遊園地、または学校用のもの
(7)緑化施設および庭園
(8)舗装道路および舗装路面


に区分され、構造では、
(a)鉄骨鉄筋コンクリート造または鉄筋コンクリート造
(b)コンクリート造またはコンクリートブロック造
(c)れんが造
(d)石造
(e)土造
(f)金属造


等に分かれ、それぞれ耐用年数が定められています。

●消費税処理のポイント
構築物も「資産の譲渡」を受ける取引であり、課税仕入です。

著者:千田喜造(税理士)