ビジネスわかったランド （経理）
流動資産関連の仕訳
[小口現金] 小口現金の支払報告があった
設例
- 営業部門の庶務担当者に、諸払いのため、定額の10万円の小切手を渡した。
- 庶務担当者より、今月分（下記）の小口現金の支払報告を受けた。
ガソリン代22,000円、事務用品費33,000円、通信費8,800円、交通費19,800円（いずれも税込み） - 庶務担当者に83,600円の小切手を渡し、小口現金を補充した。
仕訳
| 借方 | 貸方 | |||
|---|---|---|---|---|
| 1. | 小口現金 | 100,000 | 当座預金 | 100,000 |
| 2. | 車両費 事務用品費 通信費 交通費 仮払消費税等 |
20,000 30,000 8,000 18,000 7,600 |
小口現金 | 83,600 |
| 3. | 小口現金 | 83,600 | 当座預金 | 83,600 |
解説
- 営業所や各部門等における小口の諸払いを行なう際、総務または経理部門でそのつど支払うとすると事務が非常に煩雑なるので、定額資金前渡制度（インプレストシステム）が多く取り入れられています。
- 一定の期間における取引の報告を受けます。その際は、小口現金の各支出を裏付ける請求書、領収書、出張報告書等により、確認します。
- その報告金額の相当額を、その部門の庶務担当者に渡します。これにより、その部門等の小口現金の残高は一定になります。設例の場合のように、使った分を補充し、つねに10万円にします。
●消費税処理のポイント
小口現金から支払われた各取引の課税・非課税（または対象外）により処理します。
著者：千田喜造（税理士）
