ビジネスわかったランド (経理)

流動資産関連の仕訳

[現金] 小切手を受け取った

設例

A株式会社に対する売掛金30万円を同社振出しの小切手で受け取った。

仕訳

借方 貸方
現金
(当座預金※)
300,000 売掛金 300,000

解説

仕訳処理の際の「現金」勘定には、一般的に考えられる通貨(紙幣および硬貨)以外に、次のようなものも含まれます。 ●「現金」として処理するもの
通貨(紙幣および硬貨)
通貨代用物 他社振出小切手
送金小切手
郵便為替証書
配当金領収書
公社債利札(期限到来済み)
送金為替手形、預金手形
外国通貨
◎日常の実務上の処理(※) 設例の場合、売掛先が振り出した小切手は、通貨代用物ですが、通貨のようにそのまま支払手段とすることはできず、いったん当座預金に預けなければなりませんから、実務では、現金として処理せずに、預金に預け入れたときにその預金の増加として処理するのが一般的でしょう。 ◎決算時の処理 ただし、決算時に、銀行の営業時間、休日等で小切手を保有していた場合は、原則どおり、通貨等と合わせて現金として処理しなければなりません。

著者:千田喜造(税理士)