ビジネスわかったランド (経理)

流動資産関連の仕訳

[棚卸資産] 商品を仕入れた

設例

  1. 甲商店よりa商品220,000円(税込)を仕入れ、代金は掛とした。
  2. 乙鋼材店より原材料880,000円(税込)を掛で購入した。当社は、購入時に「原材料」勘定を用いている。
  3. 完成した製品50万円を仕掛品から振り替えた。

仕訳

  借方 貸方
1. 仕入
仮払消費税等
200,000
20,000
買掛金 220,000
2. 原材料
仮払消費税等
800,000
80,000
買掛金 880,000
3. 製品 500,000 仕掛品 500,000

解説

棚卸資産とは、商品、製品、半製品、原材料、仕掛品、貯蔵品など、通常、棚卸という手続きによりその有高が把握されるものをいい、それぞれ以下の名称をもって「流動資産」の部に表示されます。
商品 販売を目的として外部から買い入れた物品
製品 販売を目的として自ら原材料、労務費、外注費、経費等をかけて製造した物品
半製品 製造工程の中間にある物品で、そのままで(それ自体で)販売できるもの
原材料 製造を目的として、外部から買い入れた物品でその製品の元となるもの
仕掛品 製造工程の途中であるもの
貯蔵品 工場用・事務用等に供せられる消耗性の物品で、未使用、未消費であるかまたは現場に引き渡していない物品で、ア)工場消耗品
イ)補助材料
ウ)事務用消耗品
エ)包装資材および発送荷造用材料
オ)消耗工具器具備品 など

著者:千田喜造(税理士)