1. 1万USドルの外貨定期預金（１年満期）を作成し、普通預金から振り替えた。為替相場（T.T.S）は、１USドル＝110円であった。
2. 決算となり、上記の外貨定期預金の評価を行なうが、決算日における為替相場（T.T.Ｍ）は１USドル＝109円であった。

	借方		貸方
1.	外貨預金	1,100,000	普通預金	1,100,000
2.	為替差損	10,000	外貨預金	10,000

1.

110円×

10,000USドル

＝

1,100,000円

2.

(110円－109円)×

10,000ドル

＝

10,000円

◎外貨預金
USドルやユーロ等の外貨建ての預金を処理する際に外貨預金勘定を使います。問題となるのは、その外貨の種類に応じた為替相場ですが、この為替相場の指標として次の3つがあります。
ア） Ｔ.T.Ｓ（Telegraphic Transfer Selling rate＝対顧客直物電信売相場）
イ） Ｔ.Ｔ.B（Telegraphic Transfer Buying rate＝対顧客直物電信買相場）
ウ） Ｔ.T.M（Telegraphic Transfer Middle rate＝電信売買相場の仲値）

1. Ｔ.Ｔ.Ｓの相場により払い込むことになります。会社が外貨を買うの ですが、「売」と「買」が反対と思われるかも知れませんが、この取引の考え方は、金融機関側から見た「売」と「買」となっているからです。
2. 外貨建基準により会計処理を行なう場合、決算において外貨預金を円換算する必要があります。その場合、原則的には、決算日の為替相場と してＴ.Ｔ.Ｍによることになります。ただし、継続適用を要件として、 Ｔ.Ｔ.Ｂによることも認められています。