ビジネスわかったランド (経理)

流動資産関連の仕訳

[普通預金、通知預金、納税準備預金] 預金口座に振込があった

設例

  1. 売掛金42万円が普通預金口座に振り込まれた。なお振込手数料550円が控除されている。
  2. 通知預金から1,000万円を普通預金に振り替えた。
  3. 納税準備預金から、決算時、未払い分として計上した法人税等534万円を支払った。

仕訳

  借方 貸方
1. 普通預金
支払手数料
仮払消費税等
419,450
500
50
売掛金 420,000
2. 普通預金 10,000,000 通知預金 10,000,000
3. 法人税等未払金 5,340,000 納税準備預金 5,340,000

解説

◎普通預金
金融機関との普通預金契約に基づき、預入れされる預金で、自由に預入れ、払戻しができ、預金のなかでは、最も一般的に使われている銀行取引の形態です。

◎通知預金
金融機関との通知預金契約に基づく預金で、預入れ後は、通常1週間以 上据え置き、払戻しに際しては、原則、解約希望日の2日前に払戻通知が必要となっています。ある程度まとまった資金を短期間運用するために、 この預金が利用されています。

◎納税準備預金
金融機関との納税準備預金契約に基づき、預け入れされる預金で、納税資金を準備するための預金です。この預金に係る利息に関しては、所得税等が非課税となっており、預入れは自由ですが、原則的に、引出しは納税時のみとなっています。

著者:千田喜造(税理士)