ビジネスわかったランド (経理)
営業外費用関連の仕訳
[雑損失] 損害賠償金を支払った
設例
- 当社の役員Aが、取引先への書類提出をあわてるあまり、車両事故を起こした。役員Aに重大な過失は認められないので、その損害賠償金200万円を当社が負担し、小切手で支払った。
- 当社の社員Bが、無断で営業車を使い、帰宅途中、飲酒運転により事故を起こした。その損害賠償金200万円を当社が負担し、小切手で支払った。
仕訳
借方 | 貸方 | |||
---|---|---|---|---|
1. | 雑損失 | 2,000,000 | 当座預金 | 2,000,000 |
2. | 貸付金 | 2,000,000 | 当座預金 | 2,000,000 |
解説
会社において「保有責任」(車両等の物)や「管理責任」(人)というものが社会的に重要視される昨今では、その当事者(法人の役員または使用人)がした行為等によって、他人に与えた損害につき法人がその損害賠償金を支出した場合には、次に掲げるそれぞれの状況に応じて、その支出金額を処理します。
◎貸付金の場合
貸付金ということになると、金利問題が発生し、利息を計上しなくてはならない場合があるので注意が必要です。
- その損害賠償金の対象となった行為等が法人の業務の遂行に関連するものであり、かつ、故意または重過失に基づかないものである場合……給与以外の損金の額(単純な費用)
- その損害賠償金の対象となった行為等が、法人の業務の遂行に関連するものであるが、故意または重過失に基づくものである場合または法人の業務の遂行に関連しないものである場合……役員または使用人に対する債権
◎貸付金の場合
貸付金ということになると、金利問題が発生し、利息を計上しなくてはならない場合があるので注意が必要です。
著者:千田喜造(税理士)
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