上場しているB社株式（一時所有目的で購入）を300万円で売却した。このB株式の簿価は550万円であり、売買手数料34,500円および消費税等3,450円が控除されて、残額が当座預金に振り込まれた。

借方		貸方
当座預金 売買目的有価証券売却損 支払手数料 (営業外費用) 仮払消費税等	2,962,050 2,500,000 34,500 3,450	売買目的有価証券	5,500,000

一時所有（売買目的）の有価証券の売買に関する損失は、売却益の場合と同様、それを事業目的としない限り、売買目的有価証券の勘定科目を用い、その損失は、売買目的有価証券売却損の勘定科目で、営業外損益の部に表示します。

◎表示方法
仕訳は売却損失を、総額表示しています。純額表示の方法もあり、どちらも結果的には損失の額は同じですが、総額表示で仕訳する場合の支払手数料は、販売費・一般管理費ではなく、営業外費用の支払手数料となります。

●消費税処理のポイント
株式の譲渡は、有価証券の譲渡に該当し、売却の損益に関係なく、非課税取引です。