ビジネスわかったランド (経理)

営業外収益関連の仕訳

[為替差額] 為替差益を計上した

設例

外貨預金(1年満期の定期預金100,000ユーロ)が満期となり、利息5,000ユーロとともに円建てで受け取り、源泉所得税等が控除され、普通預金に振り込まれた。預入れ時の為替相場は1ユーロ145円、満期時は155円であった。

仕訳

借方 貸方
普通預金
仮払法人税等(国)
仮払法人税等(地方)
16,117,559
118,691
38,750
外貨預金
受取利息
為替差額
14,500,000
775,000
1,000,000

解説

外貨預金をして、満期時において本邦通貨で受け取る場合、通常、為替相場の変動により、為替損益が発生します。
預金に係る利息についても、計算の基となるのは外貨なので、為替相場の影響を受けます。

◎受取利息
受取利息の円換算は、満期時の為替相場により、
5,000ユーロ×155円=775,000円
とし、それに対して源泉所得税・復興特別所得税合わせて15.315%、道府県税利子割5%が控除されます。

◎為替差益
一方、預金の元本については、
100,000ユーロ×(155円-145円)=1,000,000円
が為替差益となり、営業外損益の営業外収益として表示します。

●消費税処理のポイント
受取利息は非課税、為替差額は対象外取引です。

著者:千田喜造(税理士)