ビジネスわかったランド (経理)

販売費・一般管理費関連の仕訳

[保険料] 機械用の損害保険料を支払った

設例

当社(3月末決算)は、X年4月、当社で使用している製造機械の火災保険料1年分(24万円)を小切手で支払った。

仕訳

借方 貸方
保険料(製造原価) 240,000 当座預金 240,000

解説

保険料は、会社の資産や人の不慮の事故に備えて、保険会社との保険契約に基づき支払うものです。協同組合等の場合は「保険」ではなく「共済」という言葉を使いますが、そのシステムは基本的には同じです。

◎契約関係の把握
保険料の処理に際しては、次のような契約関係を把握することが大切です。
ア)保険契約者…誰が契約の主体であるか(原則的には保険料を負担する人)
イ)保険料………支払保険料のうちに積立金総額はいくらあるか
ウ)保険事故……どのような事態が起こったときに保険金が支払われるか(人の場合は、死亡、傷害、一定年齢等、
           物の場合は、火災等の災害、事故、盗難等)
エ)保健期間……いつからいつまでの保証があるのか
オ)保険金………保険事故が起きた場合の保険金額は
設例の場合、製造に係る機械装置なので、製造原価に含まれる勘定科目の保険料となります。

●消費税のポイント
保険料は、非課税取引ですから、仕入税額控除できません。

著者:千田喜造(税理士)