ビジネスわかったランド (経理)

販売費・一般管理費関連の仕訳

[租税公課] 印紙を購入した

設例

  1. (a)領収書に貼付するための印紙200円×200枚、400円×100枚、郵送用の切手84円×500枚を現金で購入した。
  2. (b)期末時点で、未使用(未納付)の印紙は200,000円であった。
  3. 金融機関から借入れをすることになり、当社所有の土地に抵当権を設定した。司法書士からの請求は111,000円(内訳は、登録免許税100,000円、司法書士の報酬11,000円であり、小切手で支払った。

仕訳

  借方 貸方
1. a 租税公課
通信費
仮払消費税等
80,000
38,182
3,818
現金 122,000
b 前払税金 200,000 租税公課 200,000
2. 租税公課
支払手数料
仮払消費税等
100,000
10,000
1,000
当座預金 111,000

解説

◎収入印紙
  1. (a)印紙税は、文書税ともいわれ、原則として、印紙を課税文書等に貼付し、消印することにより納付する国税です。設例のように郵便局等で、郵便切手と一緒に購入されることが多いのですが、切手は通信費であり、区別しておかなければなりません。
  2. (b)本来は、購入しただけでは納付したことにはなりません。したがって、期末時点において未使用の印紙を相当金額保有している場合には、その金額を前払税金に振り替える必要があります。
◎登録免許税
  1. 登録免許税は、登記(不動産、商業等)、登録、特許、免許、認可等を受ける場合に課せられる国税です。

著者:千田喜造(税理士)