ビジネスわかったランド (経理)

販売費・一般管理費関連の仕訳

[広告宣伝費] 宣伝用パンフレットを作った

設例

  1. 当社のパンフレットを1,000部作成しその代金1,100,000円(うち消費税100,000円)を普通預金から支払ったが、期末時点で100部残っている。
  2. 当社が取り扱っている主力商品の見本品を、本年も10,000本購入し、その代金550,000円(うち消費税50,000円)を小切手で支払った。ただし、期末時点で1,000本残っている。

仕訳

  借方 貸方
1. 広告宣伝費
仮払消費税等
1,000,000
100,000
当座預金 1,100,000
2. 広告宣伝費
仮払消費税等
500,000
50,000
当座預金 550,000

解説

  1. 広告宣伝用印刷物、見本品など、毎期おおむね一定数量を取得し、かつ、経常的に消費する広告媒体物品の期末における未使用分は、貯蔵品等として資産に計上するのが会計処理の原則ですが、法人がその取得に要した費用の額を継続して、その取得した期の損金の額に算入しているときは、この処理も認められます。
  2. 「見本品」については、専ら広告宣伝を目的としてメーカーが小売店を通じて消費者に無償で配布するサンプル、試供品等はこれに含まれますが、たとえば、いわゆる添付品として医療品メーカー等が医師等に配布する試供薬のように実質的に有償で頒布することを目的としているものは、ここでいう見本品には含まれません。

●消費税のポイント
未使用分の在庫計上省略の取扱いを受けるか否かにかかわらず、消費税等は取得した時点で仕入税額控除します。

著者:千田喜造(税理士)