1. 同業者(30社)で組織する○○振興会から政治連盟へ寄附を行ない、その負担分として特別会費200,000円を現金で支払った。
2. 同業者の職員に対する特別研修で講師を招き、講演料等として特別会費44,000円が普通預金から引き落とされた。
3. a　会館を建設するために特別会費500,000円が普通預金から引き落とされた。期末時点において、未完成である。
   b　上記の会館が完成した。

		借方		貸方
1.		寄附金	200,000	現金	200,000
2.		研修費 仮払消費税	40,000 4,000	普通預金	44,000
3.	a	前払費用	500,000	普通預金	500,000
	b	建設負担金 仮払消費税	454,546 45,454	前払費用	500,000

◎実質で判断
(1)の場合は寄附金であり、(2)はその実質から研修費になります。
同業団体等が次に掲げるような目的のために支出する費用の分担額として支出する会費については、前払費用とし、これらの支出をした日にその費用の用途に応じて当該法人がその支出をしたものとします。

　イ　会館その他特別な施設の取得または改良
　ロ　会員相互の共済
　ハ　会員相互または業界の関係先等との懇親等
　ニ　政治献金その他の寄附

(3)aの段階ではまだ同業団体等が支出したとはいえませんから、前払費用であり、会館が完成した時点で建設負担金に振り替えます。

著者：千田喜造（税理士）