ビジネスわかったランド (経理)

流動資産関連の仕訳

[当座預金] 小切手の受払いがあった

設例

  1. 前日、営業部の担当者が回収してきた代金21万円の小切手を、当座預金に預け入れた。その小切手は、現金出納帳に入金済みの記帳がされている。
  2. 仕入先に当月分の仕入代金50万円(買掛金)を小切手で支払った。
  3. 当座預金から、携帯電話の料金11,000円と電気料44,000円が引き落とされた。

仕訳

  借方 貸方
1. 当座預金 210,000 現金 210,000
2. 買掛金 500,000 当座預金 500,000
3. 通信費
水道光熱費
仮払消費税等
10,000
40,000
5,000
当座預金 55,000

解説

預金とは、銀行、信用金庫等の金融機関に金銭を消費寄託すること、または寄託された金銭のことをいいます。消費寄託(民法666条)は、同種同量のものの返還を約してする寄託をいいます。消費貸借(民法587条) も同様の考え方ですが、期限の定めのない場合にいつでも返還を請求でき るという点が異なります。
当座預金とは、金融機関との当座契約に基づく預金であり、一般的には、会社や商店等の事業用の口座として利用されています。この預金にどれだけ多くの残高を残しておいても他の預金のように利息は付きません。 その代わり、小切手を振り出し、その取引相手に渡すことにより、支払い が完了し、いちいち金融機関に出向く必要がなく、振込等の手数料もかからないというメリットもあります。
小切手とは、その預金者が、金融機関に対し、それを持参した人に通貨を支払うことを委託した証券をいいます。

著者:千田喜造(税理士)