ビジネスわかったランド (経理)

原価・製造原価関連の仕訳

[仕入] 商品を仕入れ運賃を支払った

設例

B商品(単価10万円)10個を仕入れた。商品代金100万円は消費税等(10万円)とともに普通預金から振り込んだが、同時に、運送業者に運賃5万5,000円(うち消費税等5,000円)と運送保険料2,000円を現金で支払った。

仕訳

借方 貸方
仕入
仮払消費税等
1,052,000
105,000
普通預金
現金
1,100,000
57,000

計算

仕入(100,000円×10個)+50,000円+2,000円=1,052,000円

解説

仕入勘定で処理するものには次のようなものがあります。
  1. 購入した棚卸資産の代価
  2. 自社負担となる引取運賃、荷役費、運送保険料、購入手数料、関税その他購入のために要した費用
  3. その商品を消費し、または販売の用に供するために直接要した費用
◎期末の評価額
運賃でも、引取運賃と発送運賃では、考え方が大きく異なります。引取運賃や運送保険料も仕入と同じ費用なので、販売費及び一般管理費の勘定科目として処理してもいいと思われるかもしれませんが、たとえば、期末に売れ残った時の1個当たりの評価額が異なってきますから、正確に処理しておくべきです。

●消費税のポイント
商品の仕入に係る諸費用は原則課税仕入に該当します。ただし、運送保険料(非課税)、関税(対象外)等の取引には、注意が必要です。

著者:千田喜造(税理士)